親戚の庭師のことなんですけどね!
正しくは、shinryoku園 といいます。
大学を出てサラリーマンをしていたshinちゃんが、会社を辞めて四国霊場八十八箇所巡礼の旅に出て・・・
40歳を過ぎて出来たこの長男を、こよなく愛して可愛がって育て、後はお嫁さんをもらって隠居をと考えていた元校長の親父さんは
それはビックリしたのですが、いつもshinちゃんの味方でした。
庭師に弟子入りをしたshinちゃんを修行中から独立まで、周囲があきれるほど退職金も全部つぎ込んで応援したのです。
知り合いのお寺の庭の管理をさせてもらうように頼んだり、教え子の職人さんに手伝いをお願いしたり、元同僚に剪定の仕事をさせてもらえるように頼んで回ったり
当のshinちゃんは、親父さんに似て口は達者だけれど不器用で失敗も多くて
親父さん、尻拭いに奔走しながらも「あれでも一級造園技師だ!」「樹木医の資格もとったんだ!」とか嬉しそうでした。
そんなshinちゃんを親戚の者たちは、庭に木を1本植えるのでも石を1つ置くのでも頼むようにして応援していたのです。
とにかく、講釈が多く(理屈)気に入らないと仕事を断ったりするのです。
「おい! shin! お前の庭じゃぁ~ないんじゃ~ 客の言うようにせぇ!」
などと注意をされて「そうか~」と言いながらも相変わらずの変人ぶりで
ついには夫が「shinの講釈園にゃぁ~かなわんのぉ~」と言ったのがきっかけで、彼のことを私の周りでは「講釈園」と呼ぶようになったのです。
前置きが長くなりましたが
盆栽が趣味の夫が、1人で動かすのが大変になった大きな鉢を処分したり、花木センターや石屋を回ったりするようになって
何が始まるのかと思ったら、空いた場所に、木を植えたり灯篭や石を置くと言うのです! で
「shinにさしょうか~」と云う事でやってきました。

家を建てる前とか道路沿いの場所ならクレーン車で吊り上げてそのまま下ろせばいいのですが、玄関前でクレーン車から降ろした木や石を
台車に乗せて運び、昔のように三本足のチェーンブロックを使って20cm~30cmずつ動かしていきます。
職人さんとの息も合ったり合わなかったり・・・口ほどにはスムースに行きません!
職人さんも「微調整に時間がかかりまして・・・」なんて笑っています。

「もっと起こさにゃ~おえま~が~ どこを見ゅんなら!」
「いや~ こんなもんじゃ~ろ~」

「そっちじゃ~ そっち!」
「どっちえっ!」
漫才を聞いているようで
「shinちゃん難しいな~」と声をかけると
「お客さんのええようにせんといけんからな~ 面白かろう?」なんて楽しそう。
夫が選んでいた木を2本と、石を3個
灯篭を1個据え付けるだけで、3日かかりました。
早速持ってきた請求書を見て
「ワシが教えてやったのに、遠慮いう事を知らん奴じゃ!」
後は小さな花木や草物を植えたり石を並べるのは夫が楽しみながらするのでしょう

1人で好きにすればいいのに側で、お囃子がいるのです。
で、今度は私が総監督です!
「70過ぎて庭やこ~造っていつまで生きるん?」
「出来上がったらぽっくり逝くかもしれん!」
6月にはshinちゃんの親父さんの7回忌・・・また集まった連中(夫年代の従兄弟達)に話題を提供して塩をされることでしょう
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